大会長挨拶
第57回日本小児呼吸器学会学術集会の開催にあたって
会長 手塚純一郎
福岡市立こども病院 アレルギー・呼吸器科 科長
こどもアレルギーセンター センター長
第57回日本小児呼吸器学会学術集会を主催させていただくにあたり、謹んでご挨拶申し上げます。
小児の診療の中でも呼吸器の診療は呼吸器感染症、喘息に始まり稀少肺疾患まで基本であるとともに多岐にわたります。また、臓器の特性上、気道クリアランスという要素も診療するうえで重要であり、排痰指導や呼吸理学療法など薬物療法のみでは解決できない問題へのアプローチも必要となります。そのためにはやはりチーム医療も重要です。
今回の学術集会のテーマは「小児呼吸器診療を過去から未来へつなぐ」とさせて頂きました。私自身この学会に参加して学ばせていただいた事が沢山ありましたし、色んな方とのつながりももてるようになりました。壮大なテーマになってしまいますが、小児呼吸器診療について様々な角度から総括し、今後の発展につながるようなプログラムを組ませて頂こうと考えています。また、これまでの学術集会と同様に医師以外のメディカルスタッフにも多く参加して頂けるようにハンズオンセミナーなどを企画して参ります。
福岡市は本学会の前身である日本小児呼吸器疾患研究会・日本小児呼吸疾患学会を含めると第1回(1969年)を村上勝美先生(日本医科大学)が第72回日本小児科学会総会において展示で行われた始まりの地であり、第13回(1980年)を小田禎一先生(福岡大学)、第22回(1989年)を西間三馨先生(国立療養所南福岡病院(現:国立病院機構福岡病院))、第43回(2010年)を岡田賢司先生(国立病院機構福岡病院)の4回開催されてきています。
今回は10年以上ぶりの福岡開催となります。是非とも沢山の一般演題をご応募頂き楽しく盛り上がる学会として頂ければ幸いです。11月の福岡は、ラーメン、水炊き、もつ鍋、焼き鳥、玄界灘の海の幸など美味しいものも目白押しです。開催初日の11月22日は「いい夫婦の日」でもあるそうです。学会出張が不和の原因になっては困りますので、御心配な方は家族サービスも兼ねて皆さんで福岡へお越し下さい。